MORE THAN BASKETBALL

全ての道はバスケに通ず

バスケの審判技術を上達させるために

先々週に引き続き、先週末もバスケの審判をやった。以前もバスケの審判が難しいということを書いたが、先週は更にその難しさを痛感した。先週審判をしたチームは、先々週のチームより遥かにレベルが高く、インサイドでの接触が非常に多い上にゲームのスピードも速かったため、攻守の切り替えの場面ではほぼ全力疾走が求められた。3X3のプロ選手や元Bリーグの選手がいたと後ほど聞いたが、このレベルになると今の僕のレベルでは荷が重たすぎた。とはいえ、そのくらいのレベルの試合を吹くことが出来なければ、審判に挑戦する意味はないと思っているから、これから努力を積み重ねて、上達していかないといけない。「ローマは一日にしてならず」毎日の小さな積み重ねによってでしか成長はできない。というわけで、審判として成長していく方法について、ここに記載しておきたい。

 

 

できる限り多くの試合を経験する

当たり前のことではあるが、数多くのゲームを経験することが重要だ。だからこそ、チャンスがあれば審判をやること。どのレベルの試合でも問題ない。基本的には審判は誰もやりたがらないからこそ、やる価値はある。多くのバスケットボーラーは試合で文句を言うくせに、自分で審判をやろうとしない。嫌われ者の審判を名乗り出ることは、そんなに難しくないはず。とりあえず手を挙げて、沢山の試合を吹くこと。(今年だけで25試合が最低ライン)

 

沢山の事例を見る

ここで言う事例というのは、ゲーム中に起こるファールのことだ。100%同じ動き、接触は存在しないが、似たようなことは度々起こる。試合を沢山見て細かく観察することで、どのような場面でファールが起こりやすいか、どういう形で接触が起こるかを感覚として頭に刻み込むことが出来るだろう。もし1万回くらいファールの事例を見れば、基準というものが掴めてくると思っている。これは素振りやシューティングと同じで、とにかく数をこなすこと。NBAが基準となって国際ルールも変わる流れがあるから、基本的にはNBAの試合を見るのが良いと思う。NBAは以前から見ているが、審判を学ぶ上では違った視点が求められる。沢山の試合を見ることは沢山の試合の審判を経験することと同じくらい重要だ。

 

基本的なルールや考え方をマスターする

ルールブック等をしっかりと読んで、頭でルールを理解すること。具体的な事例と、そのベースにある考え方を結びつけること。具体的に言うと審判がそのジャッジへの説明を求められらたときに参照する基本ルールをマスターするということだ。法律家が六法全書の内容を正しく理解しているように、バスケットボールの審判はバスケットボールのルールを完璧にマスターしていなくてはならないのは言うまでもない。そうすることで、それぞれの具体的な場面に対して、そのジャッジをした理由をきちんと腹落ちさせることができるし、コーチや選手に対して説明責任を求められる際にも、根拠を示すことが出来る。バスケだけでなくルールがありきで成立している物事全てに同じことが言えるが、一瞬の判断が求められるスポーツの審判にとっては、自分の本能であるかのように基本的なルールをマスターする必要がある。

 

以上の3つがバスケットボールの審判として成長していく為にやるべきことだと思う。結局、仕事の為の勉強とほとんど同じであることが分かる。また、仕事や資格の勉強をしながらバスケの審判もするわけだから、時間の確保が最重要な課題になる。