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全ての道はバスケに通ず

ルール化することがなぜ重要か

普段の生活で「ルール化」していることはありますか?例えば朝を起きてからどういう順番で準備をするかや、夜ご飯を食べてから何をするかといった具合です。

内部統制とは

私は大学を卒業してから3年間、会計事務所で内部統制の仕事をしています。この内部統制という言葉を聞き慣れない人もいるのではないかと思いますが、この内部統制の概念を自分の生活に取り入れると良いのではないかと思い、このエントリを書くことにしました。ちなみに内部統制はざっくり言うと以下の意味です。

企業が自発的に組織を統制するシステム(仕組み・ルール)のこと

kotobank.jp

内部統制の概念を個人に取り入れる

どんな組織でもルールがあり、業務プロセスはそのルールに沿って行われます。私の仕事の内部統制監査は、重要な会計数値に影響を及ぼす会社の業務プロセスが、ルールに沿ってきちんと行われているかについて確認する仕事です。確認のプロセスは主に2段階あり、①ルールの正当性②そのルールが正しく運用されているか、という順番で確認を行います。大勢の人が特定の目的のために働く会社のような組織で、もしルールが無かったら、従業員は何を基準に業務を行えばよいか分からなくなってしまいます。だから明文化されたルールが必要なのです。ここでは特に組織のルールについて書くつもりはありません。僕がここで言いたいことは、内部統制の概念を個人の生活に取り入れ、自分が入念に構築したルールに沿って過ごすと良いのではないかと思うのです。そうすれば、気分に左右された場当たり的な行動ではなく、より自分の価値観にあった行動が出来るようになり、目標に近づけるとはずです。会社と違って厳しい法律(会社法金融商品取引法)に縛られているわけではないので、どんなルールにするかは個人の勝手です。

ルール化(=内部統制)が必要な理由

ルール化・習慣化のトピックに関しては多くの本がすでに出ており、僕の本棚の中では「自分を操る超集中力」「スタンフォードの自分を変える教室」「エッセンシャル思考」がその部類に入る本でした。これらの書評は別の記事で書くとして、これらの本にか共通して書いてあるルール化の具体的なメリットは、”集中力(=ウィルパワー)の節約”です。人は普段の生活から人は小さい判断を繰り返しており、気づかないうちに決断疲れをしてしまっているといいます。「スタンフォードの自分を変える教室」の著者ケリー・マクゴニカル氏によると、食べ物に関する決断だけでも人は1日227回行っているとのことです。ウィルパワーは限られたリソースであり、これを使いすぎてしまうと、長期的な目標を見失ったり、衝動的になり目の前の誘惑に負けてしまったりします。短期的な快楽と長期的な目標は、相反することが多いのは現代人なら皆知っているはずです。甘いものとダイエット、スマホゲームと勉強など、本当は後者を望んでいるはずなのに、誘惑に負けてしまったという経験は誰にでもあると思います。このようにならない為にウィルパワーを節約する必要があり、その手段が「ルール化=内部統制」ということになります。

 

現代人にとって何故ルール化が必須なのか、またどうやってルール化していくかについての考えは、別の記事で書くことにします。