I have to move on
月曜日の悲報から、今日の土曜日まで、仕事以外の時間はコービー・ブライアントについて考えられずにいられなかった。今までのビデオを見たり、対談をみたり、Podcastを聞いたり。コービーの人生を振り返り、その悲劇的な死を目の当たりして、生きる意味とはなにかとかずっと考えてた。
僕は一人のファンという立場なのに、なぜこんなに悲しいのか。見たことはあるけれど会ったことはない人に対してどうしてこのような感情を抱くのか、すごく不思議でもある。
でも、他のどのスターがこのような形で死をとげたとしても、同じような気持ちにはならないだろう。だからこそ、コービーの存在は僕にとっては本当に特別だったのだ。きっとこのような気持ちを共有しているファンは世界中に多くいると思う。
なぜコービーが特別な存在なのか。
それはコービーが現役の20年間、成長し続けた姿をファンに見せ続けたからだと思う。それは選手としての技術や能力だけではなく、人間としてリーダーとして大きく成長した姿を彼の試合を通じて見ていたからだろう。
コービーのキャリアはずっと順風満帆ではなかった。三連覇のあとは、婦女暴行疑惑やシャックとのコンビ解体後の不振などで評価を下げたこともあった。その後のカムバックし81点ゲーム等で個人として強烈なインパクトを残し、その後はチームリーダーとして2連覇、アメリカ代表チームでも手本となり若手の好影響を与えた。2013年のアキレス腱断裂以後は怪我が続きで輝きは失われ、レイカーズも弱小チームになってしまったが、最終戦で60点という奇跡的なパフォーマンスを演じた。
山あり谷ありの中でも、一貫した姿勢を貫いたのがコービーなのだろう。観に行った試合で僕が覚えているのは、シュートを外して悔しがる姿だ。チームがいくら負け混んでいても貪欲にシュートを狙い、勝利を目指す姿は一生忘れることはないだろう。良いときも悪いときも、常に一貫した姿勢で最高のプレーを目指すコービーの姿に人々は魅了されたのだろう。僕もその一人だ。
今日のレイカーズの試合前のセレモニーを見て、コービーがにどれだけ大切な存在だったかを再確認した。今レイカーズにレブロンがいて、本当に良かったと思う。レブロンのセレモニーでのスピーチは力強かった。あれはレブロンでないと出来ないスピーチだった。傷心のレイカーズファンは少し救われたのではないかな。どんな状況でも前に進まないといけない。レブロンは、コービーの人生を祝福しそのレガシーは自分が引き継ぐと言った。
レブロンを始めとして、親交の会った選手たちは精神状態維持するのは容易ではないだろう。それでも今日も勝利を目指し世界中のファンを喜ばせる為にプレーをしている。
1人のファンである僕も、また前に進まないといけない。「いまここ」に焦点を当てること。コービーはきっと、毎日そういう生き方をしていただろう。だから、彼に倣って今をしっかり生きよう。
LeBron and the Lakers left no emotional stone unturned to honor Kobe | SportsCenter